FEと無双のコラボレーションは両作品の良いところを見事に融合させた作品!!
ファイアーエムブレム(FE)シリーズと無双シリーズのコラボレーション作品である『ファイアーエムブレム無双』が、9月28日に発売された。
今作品は過去の無双コラボレーション作品の中では『ゼルダ無双』に最も近く、それもそのはずでファイアーエムブレム無双を開発したのは、全無双シリーズに携わっているオメガフォースと、共同開発する「チームニンジャ」。チームニンジャは『ゼルダ無双』の開発にも携わっており本作との毛色が似ているのは納得だ。
ファイアーエムブレムの世界観を尊重したゲーム造り!
今作はファイアーエムブレムファンにはおなじみの「三すくみ」と呼ばれるシステムがゲームの中核を成している。「剣」は「斧」に強く、「斧」は「槍」に強い、そして「槍」は「剣」に強いといった、いわゆるじゃんけんシステムのことで、ストロングポイントとウィークポイントがはっきりしたゲームとなっている。
また、メニュー画面で仲間に指示を出して指揮できるのも面白い。難易度ノーマルではAIはかなり優秀に働くので突飛な行動を起こすことはほとんどなく、プレイのストレスが少なくて嬉しい。
またFEファンにはおなじみのリフ(『暗黒竜と光の剣』)っぽい僧侶やドニ(『覚醒』)っぽい村人が登場するなど、制作者のファイアーエムブレムに対する愛着が感じられる。往年のファンも思わずクスリと笑ってしまうことだろう。
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無双ファンも満足の爽快感!
今作の難易度はノーマルだとかなり簡単。正直、ゲーム終盤まではごり押しでもなんとかなる印象。ただし、難易度をハードにすると『戦国無双』における“地獄”クラスの難易度となる。ハードの手ごたえはまさに「難しい以上、修羅未満」といったところか。
グラフィックはファイアーエムブレムの原作を尊重しているために、2Dアニメーションのキャラクターがそのまま3Dとなって動いている感じだ。動きは滑らかで流麗。キャラクターのアクションも派手で良い。ただし、キャラクターに質量感がないことが惜しまれる。斬られて吹き飛んでいく敵はまるで紙を吹き飛ばすみたいにペラペラで、物質感が乏しいのはマイナス要素かもしれない。
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