評価・レビュー
このページでは、10月27日に発売したマリオシリーズの最新作『スーパーマリオオデッセイ』の、実際にゲームをプレイしたうえでの評価・レビューをまとめています。
本作は『スーパーマリオギャラクシー2』以来、7年ぶりの「箱庭マリオ」となります。箱庭マリオとは、各ステージ(国)がひとつの“箱庭”となっているマリオシリーズのことで、箱庭はオープンフィールドになっているため、プレイヤーは自由に遊びまわることができ、箱庭マリオはもっともプレイの自由度の高いマリオシリーズとも言えます。
■クリア時間:約10時間(完全クリアには100時間以上を要する)
ここから、今作のマリオをオススメする4つの理由を上げていきます。
1. いわゆる、マリオの良さがすべて詰まっている!
本作は、任天堂が製作した最新ハードであるNintendo Switchで初めて発売する「正統マリオシリーズ」であるために、任天堂の威信をかけた一作となった。マリオは任天堂の顔でもある。それはファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、ニンテンドー64、ゲームキューブ、Wiiなど、任天堂が作りあげた据え置き機の歴史とともに正統マリオシリーズの新作が登場していることでわかるだろう。正統マリオシリーズは、伝統的なスタイルを過去作から継承しながら、毎回、目新しいアイデアを投入することに成功してきた希有なゲームだ。アイデアを“投入する”という言葉よりも、それはもっと深いところで“根付いていた”かのように機能していることも驚きに値する。
2. プレイしていくたびにどんどんうまくなっていく感覚を持つことができる!
新しいゲームをプレイするのは、いつもある種の困難さをもたらすが、本作もその例外ではない。ただし、マリオは伝統的に、ストーリーを進行していくごとにプレイの感覚が精練されていく過程を実感することができるゲームだ。本作もプレイ当初はマリオの運動の慣性になれるのに少し時間を費やすが、「転がる」や「ボデイアタック」を自在に使いこなせるようになったころにはマリオの運動の気持ちよさに快感を覚えることになるだろう。プロデューサーいわく、本作はオールドファンはもちろん、マリオの名前や姿しか知らない若いファンにも、本当のマリオを知ってもらいたいという思いで作られたという。10代、20代の正統マリオを未プレイのプレイヤーにこそ本作の運動の快感に触れてほしい限りだ。
3. ムービーやテキストを少なくした没入感と高いゲームデザイン!
本作のマリオは、例えばボスの名前は搭乗時には表示されないし、イベントのムービーも極力少なくされており、とくにステージを探検している際にムービーやイベントによって中断されることはほとんどない。これはプレイの没入感を促すための仕様であると考えられ、実際にこのゲーム構造により冒険は限りなくスムーズに進行するものとなっている。ゲームオーバーという概念を消失させたのも、このゲームの中断に対する嫌悪感からもたらされたものだろう。この「ゲームオーバーの消失」はゲームに独特のフランクさというか多幸感をもたらしたが、逆に言えば、それはゲーム全体の緊張感を削ぐことにもつながった。ミスを許されないという心地いいストレスがゲームから削がれたことは、本作最大の欠点であるだろうか。
4. スナップショットの完成度の高さ!
スナップショットはいわゆるゲームのプレイを自由に写真に撮ることができる本作の新要素で、それはその他のゲームのキャプチャーモードを超えて、もはや一つのゲーム作品として成立するほどのクオリティを誇っている。どんなショットが良いだろう? そのように写真の構図を考えているだけで時間があっという間に過ぎてしまう。マリオが見せる表情は本当に豊かだ。写真加工のツールも充実している。インスタグラムに普段触れない人もいつも活用している人も、同様に写真を撮る楽しみを再確認することができるだろう。
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