無双お祭り感が楽しめる作品
『無双スターズ』はコーエーテクモのキャラクターが多く登場する無双シリーズの外伝作品です。無双のキャラクターはもちろん、『NINJAGAIDEN』『DEAD OR ARIVE』『アトリエ』など人気シリーズのキャラクターが無双の世界で暴れまわります。
爽快感は歴代シリーズの中でも最高峰で、無双シリーズが好きなら絶対に楽しめる作品です。
面白い・良かった点
- キャラの個性がしっかりしている
- 歴代シリーズの中でも爽快感はトップレベル
- カメラワークが良い
- ロードでストレスを感じない
- ストーリーはあっさり、ボリュームはたっぷり
人気シリーズの主役級のキャラクターが勢揃いしているだけあって、キャラクターの個性はかなり濃い作品になっています。どのキャラクターも魅力的に描かれていて、原作ファンならニヤッとするようなセリフが随所に散りばめられています。
(個人的にはトロフィーにもなっている「たーる!」でフフッってなってしまいました。)
もちろん女性キャラクターもみんな可愛く、『DEAD OR ARIVE』出身のかすみやほのかは当然揺れます。ナニがとは言いませんが。(マリー・ローズは・・・)
原作再現度も非常に高く、使っている技は原作で使っているものが多く採用されています。キャラクターに合わせて原作の音楽が使われていたり、ステージ曲も名曲が多く使われているなど、BGMでも楽しむことができます。
『無双スターズ』よりも1か月ほど前に発売した『仁王』からもウィリアムが参戦するなど、新旧コーエーテクモキャラクター総出演のお祭りゲームとしてふさわしい作品と言えるでしょう。
格闘キャラを操作している時に特に感じられますが、見た目以上に攻撃範囲が広く一度に多くの敵を吹き飛ばすことができます。敵の出現数も多く画面いっぱいに敵が吹き飛んでいくのは、見ていて気持ちいい。普通にステージを攻略しても1000人斬りは突破してしまいます。
最大5人で一斉攻撃をするヒーローチェイン中は目の前の敵だけではなく、その周囲の敵まで一斉に吹き飛ばすことができるので爽快感MAX! 攻略においても重要なテクニックなので、ガンガン使っていけるのも嬉しいところです。
隊長格の敵やステージボスのHPも抑えめになっていて、大きく進行を妨げることもありません。
敵の描画を抑えている節があり、たくさん敵が出てきても処理落ちを全くしないのも爽快感に拍車をかけています。過去作でよく見かけた敵が燃えているとカクカクするといったこともなく、常にヌルヌルサクサク動いてくれます。
『無双スターズ』をプレイしていて、カメラワークで違和感を感じたことはありません。壁際でもキャラを見失う事もないため、快適に遊ぶことができます。
(ただ、1つだけ残念なことが・・・それはカメラをあまり下に潜り込ませることはできないこと。なぜそれが残念なのかは各自の想像に任せるが、男性諸君は泣いていい)
無双シリーズと言えば「ロードが長い」でおなじみでしたが、『無双スターズ』は歴代シリーズと比べるとロード時間が短くなっています。
地味ながら大きな改善点ですね。具体的な数字を出すと基本的なロードで2~3秒、長くても5秒程度のロードしかなかったと思います。
ストーリーは大きく分けて3つあり、選んだキャラクターによりルートが決まっています。1つ1つのストーリーはどれもあっさりしていますが、選んだキャラクターによって微妙に会話が異なったりと芸が細かい一面もあります。
ルートを1周するのにかかる時間は3~5時間程度ですが、周回することが前提になっているためボリューム自体はかなり多めです。バトルの進行によってさまざまなエンディングが用意されているマルチエンド方式なのも、周回プレイの楽しみの1つになっています。
「ムムム!?」と思った点
- 周回プレイ時にステージクリアがリセットされる
- フリープレイができない
- 多人数プレイができない
- 馬がない
- キャラ数が少なく、ステージも過去作の焼き増しが多い
周回プレイ時に今までのステージクリア履歴がリセットされてしまいます。そのため、毎回仲間を集めるステージをクリアしなければいけません。ステージの内容は毎回同じなので、2週目以降かなりめんどくさく感じてしまいます。
周回プレイが前提なことも相まって、この仕様はかなり苦痛です。
フリーマップがないので、好きなステージを好きなキャラで遊ぶことができません。それだけではなく、稼ぎプレイができないもの痛いところです。
『無双スターズ』は完全一人用のゲームで、オンライン協力プレイはもちろんのこと、オフラインの画面分割プレイもすることができません。友達と一緒に無双を遊びたかった人には、残念な部分と言えるでしょう。
(個人的には無双は一人でやるものなのでどっちでもよかった部分ですが)
なんと、無双シリーズなのに馬が登場しません。馬に乗るのが適さない(馬に乗れない)キャラがいそうなので仕方のない部分なのかもしれませんが、「五丈原」などの広いステージになると移動がダルく感じることがあります。
とはいえ、少し移動するとすぐにダッシュになるうえに、ダッシュのスピードは速いほうなので普通のプレイではそこまでイライラを感じることはありません。
また、友情度でスピードを上げることができるため、ある程度ゲームを進めていくと改善されていきます。
登場キャラクターが30人と、歴代無双のなかで見ると少なめです。その分、1キャラの個性は強いので大きな問題ではありませんが。
ステージは、過去の無双シリーズで登場した名作ステージが多く使われています。そのため、過去作やりこんだ人にはとっては少し退屈かもしれません。
もちろん、少ないながらも新規ステージはあるので安心を。現代のアスファルト上で戦うステージがあるなど本作ならではの面白みもあります。
総評
コーエーテクモの色んなキャラクターが登場してはいるものの、ゲーム的にはいつもの無双という感じです。出現する敵が増えることで爽快感が増し、処理落ちやロードといった過去作の問題点を改善しているので、無双シリーズの新作にふさわしい内容なのではないでしょうか。
女性キャラが多く登場するので、男性キャラの操作に飽きた無双ファンの人には特におすすめできる作品です!
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